「---俺に触るな!!
 今すぐ出て行くんだ」
「エル!?だいじょうぶ!?」

どうすればいいの?
エル、こんなに苦しそうなのに…
なにもしてあげられないなんて。

「今ならまだ間に合うかもしれない…
 お前は滅びのマリアではなく
 ただのフィーネとして
 この先も…………」

エルが未来から持って来たウイルス…
それがわたしの感染源だったんだ。

「俺が死んだらこの家ごと焼き払え---
 いいな」
そう言って銃をとりだすエル。
わたしはそっと首を振り
彼の頬を伝う朱い涙を拭った。

ひとりでいくのはとてもさびしい。
それはわたしが誰よりよく知ってるもの。

悲しい歴史はこれでおしまいにしよう。
世界が百年後も変わらず
あたりまえの幸せな時間を迎えられるなら
わたしのことなんて
だれにも思い出されなくていいの。

+まえ+ +もどる+  +つぎ +


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